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第一回 崑曲勉強会 ご報告

戯曲
04 /22 2019
昨日はお天気にも恵まれて、無事「第一回 崑曲勉強会」を開催することが出来ました。
講師は前田尚香さん。参加は女性7名、男性2名の計10名。

まずは前田尚香さんによる「崑曲」と「牡丹亭」についての説明。
そして実際の唱の練習、『牡丹亭 遊園』より随一の名曲『皂羅袍』の数行学びました。
楽譜には書かれていない“隠れた”独特の節回しを確認しながら何度も復唱して覚えました。

崑曲勉強会 歌の練習

女性の「杜麗娘」が主役のお芝居なので男性の歌声だと少々異質となり、ご存知「みんなの友達」Y氏のオクターブ低い声が女性の歌声の間を貫いてゆきます。

ちなみに私は比較的高音が出るので、出来るだけ前田さんを真似して歌ってみました。
が、50半ばの「The おっさん」の私が、主人公「杜麗娘」16歳になりきって歌っていると想像しただけで、吐きそうになります。
が、大変面白く貴重な経験ができました。

しばし休憩の後、唱の復習と実際の所作を学びました。

崑曲勉強会 所作の練習

女性の参加者の皆さんは実際の衣装を着ていただき、袖をたくし上げる所作に挑戦。
普段なにげに見ている動作なのですが実際にやるとなかなか難しいようでした。

第一回目はこのような感じでしたが、参加の皆様にはお楽しみいただけましたでしょうか?

これからは定例の勉強会として毎月第4日曜日の午後1時より3時まで開催致します。
今回参加の皆様はもちろんですが新たにご参加の方の募集もしております。
ご興味のある方は是非下記までご連絡お待ちいたしております。
(会場のスペースの都合で15名程度とさせていただきますので予めご了承下さい)

■ 第二回のテーマ 牡丹亭《遊園》「皂羅袍」続き

 日時:2019年5月26日 13:00~15:00

 会場:神戸学生青年センター・スタジオにて
  〒657-0064 兵庫県神戸市灘区 山田町3丁目1−1
  (阪急電車 神戸線 六甲駅 約徒歩5分)

 参加費用:1000円

 ご予約・お問い合わせは以下のメールまたは電話にて承ります。
 
 江南春琴行 村田まで
 info@jiangnan.ocnk.net / TEL:078-806-8243

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昆曲、発表会前の最終練習

戯曲
06 /06 2017
6月18日の発表会まで2週間をきりました。
プログラムの印刷や準備で追いまくられて自分の独奏の練習が全然出来ません。
この際、もう止めたろか!と思っております(←嘘、ちゃんとします)。

さて、この日曜日は昆曲「貨郎旦 女弾」の発表会前の最終の練習会でした。
完璧な伴奏を目指しましたが、録画した演奏を確認するとアチコチにミスが頻発し、さてどうやって修復するかしら(←他人事のよう)。



あらすじを超簡単にまとめると「生き別れになった甥っ子とおばさんの再会劇」なのですが、一家離散のきっかけとなった大火事、嵐の中の大脱走、殺されかけたところ九死に一生を得るも甥っ子との別れ、最後は立派に出世した甥っ子との再会という目まぐるしいストーリー展開を主人公の張三姑が唱いあげるお芝居です。

貨郎旦 あらすじ 拡大してみてください
(貨郎旦「女弾」あらすじ 画像を拡大してご高覧ください)

また現在の中国で演じられるものとは違い、1960年代に北方昆曲劇院で内部公演として白雲生氏が演じた録音を前田さんが採譜したものを演奏いたします。
中国では絶えてしまった旋律で、大変貴重なものになると自負しておりますよ。

中国語と日本語の対訳字幕の準備もほぼ出来上がりました。
あとは当日失敗しないように最後の詰めを怠らないように頑張ります!

『江南春琴行 第11回発表会』

【日時】 6月18日(日)開演:13時 開場:12時30分
【会場】 西宮フレンテホール(JR西宮駅正面 フレンテビル5F)
【料金】 入場無料
【お問い合せ先】 電話 078-955-1192 E-mail nfo@jiangnan.ocnk.net

拍板と昆曲

戯曲
05 /14 2017
今度の発表会で打楽器を担当するため、最近の私の相棒、『拍板』です(縛っている糸が少々小汚くなってすいません)。

使っている拍板

練習がてらパソコン見ながらパチパチ叩き、嫁さんと喋りながら合いの手のようにパチパチ、息子とテレビ見ながら何気にパチパチ。おかげで家族からは「うるさい!」と大不評です。

20数年前に上海で『敦煌』がまだ大きい店舗の頃に購入したもので老紅木のものです。
時折絲竹の演奏の際に「見よう見まね」で叩く程度で長年不遇をかこっておりましたが、今回やっと「日の目を見る」ことになった次第です。20年苦労させたね、ごめんなさい。

私のような半端者が弄ると台無しですが、昆曲や京劇など伝統演劇の楽隊の指揮を司る重要な楽器なのです。
先に少し触れましたが江南絲竹でも指揮として使われています。

ちなみに私は小節の頭を叩いていおりますが、京劇では叩く規則性がもう一つ分かり難く、越劇では拍毎に叩いているのをみました。劇種によって『使用方法』は違うようです。

京劇の拍板
京胡のお兄ちゃんが目立っていますが、舞台と楽隊を見渡せる後方の高い位置から地味に叩いてはります。

江南春琴行 昆劇の音像資料
江南春琴行 越劇の音像資料
江南春琴行 京劇の音像資料

越劇や京劇は品切れも多く恐縮ですが、昆曲の『牡丹亭』なんか「これでもかっ!」というくらい、中国の本屋のDVDコーナーよりはるかに揃っておりますのでご興味のある方は是非どうぞ。

青春版 牡丹亭 (上中下本) (DVD 4枚組 NTSC)
昨今で大ヒットした「青春版 牡丹亭」 NTSCなので日本のDVDでもご覧いただけます。

昆曲 牡丹亭〔主演 張継青〕電影版(DVD PAL)
映画版の「牡丹亭」です。若かりし頃の張継青先生がお美しい!

崑劇 牡丹亭 精華版(DVD2枚組・NTSC)
石小梅の柳夢梅なんてこれでしかご覧いただけないレアものです。

秣陵蘭薫 秣陵蘭蘊 昆曲精選合輯 江蘇省昆劇院 台北演出実况(DVD NTSC 25枚組)
まぁこれさえ持っていれば他はなんにも要らないという昆劇音像資料の決定版!

くどいようですが、これら商品はこちらからご購入いただけます。
「牡丹亭」など昆劇の音像資料はこちらへ

今回上演する『女弾』はどちらかというとマイナーなお芝居でDVD化けされておりませんので是非会場でご覧ください。

『江南春琴行 第11回発表会』

【日時】 6月18日(日)開演:13時 開場:12時30分
【会場】 西宮フレンテホール(JR西宮駅正面 フレンテビル5F)
【料金】 入場無料
【お問い合せ先】 電話 078-955-1192 E-mail nfo@jiangnan.ocnk.net

※『貨郎旦 女弾』は16時過ぎに上演する予定です。

昆曲の練習会より

戯曲
05 /07 2017
連休期間中は仕事と練習に熱心に取り組んでおりますよ!(←ウソ。夕方早めに酒飲んで寝ているだけ)

一昨日の5月5日「子供の日」は兄さんと背比べもせずに今回の発表会で上演する『女弾』の練習をしてまいりました。

二胡担当のNさんがお休みだったので、音のボリューム的には少々寂しく、おまけに逆光ですがどうぞご覧くださいませ。
主人公の前田さんは練習の段階からさすがの歌唱と演技です。



この場面は或る理由から逃亡を余儀なくされた主人公が慌てふためき泥だらけになりながら大嵐の中を逃げるシーンを再現している場面です。歌詞にはユニークな擬音語が多用され、旋律的にも非常に印象的な場面といえます。(当日は中日並列の字幕をご用意する予定です)

私は前回までは笙を担当しておりました。後で当日の様子を記録したビデオでは体を“フリフリ”動かしまくり一人トランス状態。あぁ恥ずかしぃ。
今回は打楽器担当なのでそれは無かろうと思ってましたが、昨日のビデオでも拍板や撥を振り上げ無意識のうちに一人盛り上がってますね。結局何をやっても同じということなのね。

ちなみに先日の中国音楽フェスの際にSさんの撥からヒントを得て、早速これを応用。
これで小鑼を叩く際の「外れ」が圧倒的に少なくなりました。

みんな揃っての練習もあと一回のみ。恥ずかしくない演奏が出来ますよう練習を積みたいと思っております。

『江南春琴行 第11回発表会』
【日時】 6月18日(日)開演:13時 開場:12時30分
【会場】 西宮フレンテホール(JR西宮駅正面 フレンテビル5F)
【料金】 入場無料
【お問い合せ先】 電話 078-955-1192 E-mail nfo@jiangnan.ocnk.net

江南春琴行

神戸・六甲にて二胡を中心とした中国楽器、楽譜、CDを販売しています。

http://jiangnan.ocnk.net/

二胡教室のご案内はこちらまで

神戸六甲二胡教室

https://www.kobe-niko.com/